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【土地】注文住宅のプロが教える失敗しない土地選び第2回

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【土地】注文住宅のプロが教える失敗しない土地選び第2回

土地選びのポイント全5回の第2回の今回は

2:周辺環境

生活するうえで便利な場所でも環境面に大きな問題がある場合があります。

緑が少なかったり、昔は「田」や「川」で地盤が弱かったり、騒音のレベルが高かったり、等々。

両者を同時に求めるのはなかなか難しいものです。

家族で十分に話し合いの時間を作って、条件の優先順位
予め決めておくことをおススメします。

交通量・騒音・振動・悪臭などは、休日のみではなく、平日にも現地に足を運んで確認をすべき条件です。

一方で、物件の近隣に観光地・テーマパーク競馬場などがある場合には、休日や開催日に現地を見に行った方が問題点を明確にとらえることができます。

住み始めたら、自宅の前の細い道が、実は通勤・通学の有名な抜け道で、平日は予想外の交通量があり、驚愕した話もあります。

天候が異なる日や時間帯を変えて、何度も何度も足を運んでください。

住み始めて気づいてはあとのまつりです。

また、できることならば家族全員で現地に足を運ぶことをおススメします。

いろいろな観点から現地を確認することができるからです。

家族ごとに生活スタイルが違うように、家族個々のこだわりや
要望は異なります。

個々に独自のチェック項目を作ってチェックするぐらいの綿密さをもって自分たちで確認をすることで土地選びで失敗するケースのほとんどが未然に防ぐことができます。

①日当たり  ②騒音  ③悪臭
④振動    ⑤交通量 ⑥治安や近隣状況

①~⑥に関して実際に土地選びで実際にあった事例です。

①日当たり

・3階建ての建築ができる地域で南側に3階建ての戸建住宅が
 建築されたため日当たりと眺望が悪くなってしまった。

・中高層の建築が可能な地域で南側にマンションが
 建築されたために完全に日陰になってしまった。

②騒音

・風向きにより国道からの車の通行音や電車の走行音が聞こえる。

・保育園・幼稚園・学校に近く、子供たちの声が聞こえることが多々ある。

・寺院施設等で朝晩の読経が聞こえる。

 朝は読経が目覚ましになっている。

・若者が集まる場所が多く、夜中に大騒ぎをしている。

・競馬場・競輪場の歓声が激しく、窓ガラスがビリビリするほど。

③悪臭

・ゴミ置き場が近いため、夏場は特に悪臭が漂う。

・ゴミ収集車の駐車場が近いため、洗車後の水のにおいがひどい。

・焼き肉店が近く、営業時間中は煙とにおいが悩ましい。

・ラーメン店の隣で、仕込みの時間のにおいが耐え難い。

・隣の家の中がゴミだらけ(ゴミ屋敷)で、風向きで悪臭がひどい。

・墓地の横の土地を購入、普段は別段問題はないが、お彼岸などの時はお線香の煙とにおいに困ってしまう。

④振動

・家(3階建)の前の道路を大型トラックが通過するたびに揺れる。


 また、強風時は軽微な振動を断続的に感じる。

・地下の深いところに貨物列車が通過するトンネルがあるために、列車が通過するたびに軽微な振動を感じる。

・地下で高速道路のトンネル工事が行われているために、日中は断続的に振動を感じる。

⑤交通量

・家の目の前の道路が抜け道で、通勤時間帯は幅が広くない道をかなりのスピードで車が走る。

・住宅が立ち並ぶ地域だが、ミラーの設置が少なく、家の前の道路で車と自転車の衝突事故が多発している。

・近隣の大通りは、休みの日の交通量は少ないが、平日は商用車で渋滞してします。(排ガス臭あり)

⑥治安や近隣の状態

・家から駅までの間に反社会的勢力の事務所がある。

・障害者向けの施設があり、障碍者が小学生を追いかける。

・狭い路地でバイクに乗ったひったくりの犯行が多発している。

・バス停から家までの間に雑木林があり、小学生がわいせつ行為の
 被害にあった。

・近所の精神疾患の方向けの病院から脱走してきた人の傷害事件発生事例あり。

・家のすぐ近くに高圧線の鉄塔と電線があるが、風が強い日はヒュンヒュンと不気味な音がする。

・近所で刺殺事件があった場所だった。

・近所で放火による火事で家が消失、家人が焼死という事件が起きている。

・隣接地と土地の境界で20年以上もめたため、法務局に筆界確定してもらったが、隣接地は納得ができないとのことで裁判係争に発展しそうになった。

・隣接地が土地の境界確定(もしくは境界の復元)に非協力的で、土地を分ける(分筆)ことができない。

思いもよらないことがあるものです。

家族にとって大切な土地選び、慎重には慎重に行っていきましょう。

第3回はこちらから

ぜひ続けてお読みください

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