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断熱材を知ろう!【グラスウール】その2

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断熱材を知ろう!【グラスウール】その2

前回のご紹介でグラスウールの性能までご紹介をしてきました。

グラスウールにはさまざまな種類があるのでその種類そして施行に関してご紹介していきたいと思います。

グラスウールの種類

1:表皮材なしグラスウール(裸品)

グラスウール素材そのままのもので、【裸品】といわれています。

用途は前回にもご紹介しましたが、主に天井・壁・床に充填して施行します。

グラスウールの充填後に、結露(カビ)を防ぐために透過防水シートをはって気密層を設ける必要があります。

素材そのままなので、加工性が高いことが特徴ですが、隙間なく丁寧に充填することが求められます。

充填後の透過防水シートをうえからはりテープで止めるのですが、その作業に関しても丁寧さが求められます。

2:防湿フィルム入りグラスウール

このグラスウールは防湿フィルムの袋にグラスウールをあらかじめ入れてある材料になります。

裸品はガラスの繊維がチクチクしたりするのですが、袋に入っていますので、その心配がありません。

施行に関しては、袋に入ったまま施行をしますので、充填する場所に隙間なく入る大きさのものを手配できていることが大きなポイントになります。

少し用意した材料が少し小さいなどの場合上部に隙間が発生してしまうこともあります。

その場合は施工のやり直しとなってしまいます。

また袋のまま施行した箇所にコンセントボックスなどがあり穴をあけた場合には細心の注意が必要です。

コンセントボックスを透明テープでシートとコンセントボックスを密閉し、その周りをガムテープで補強などの丁寧な施工が求められます。

3:グラスウールボード

グラスウールをボード状に加工した材料で、表面がそのままの材料と表面に「ガラスクロスを貼った材料があります。

用途としては床に敷いたり、ガラスクロスを貼りつけた材料は防音を目的として、壁や天井に仕上げの材料として使用されています。

4:吹込み用グラスウール

グラスウールを細かな形状にして、専用の機器で吹込み施行をするものです。

加工場所は天井裏や壁内に施行されます。

厚さの調節ができることが大きな特徴で隙間をつくることなく施工できる点も特徴となっています。

様々な形状のグラスウールが材料として存在しているのですが、工務店・ビルダーが採用している種類にも注目してみるのもいいでしょう

グラスウールの選定

工務店・ビルダーはどのようにグラスウールを選定しているのでしょうか?

そのポイントは何なのでしょうか?

断熱性能のポイント①「繊維の太さ」と「密度」

グラスウールの繊維の太さですが、平均7~8μm程度となっており、高性能グラスウールと呼ばれる製品では平均4~5μm程度となっています。

引用:硝子繊維協会

繊維の太さが細いほど内部の空気層が細分化されるので断熱効果が高くなります。

次に密度ですがグラスウールの密度(※密度とは1m3当りの重量kgのことです)に関しては、10~96K(K=kg/m3)があり、その数値が大きくなるほど断熱性能は高いといわれています。

検討中の工務店・ビルダーさんの断熱仕様が例えばグラスウール24Kだった場合は下の表に照らし合わせてみると、熱伝導率は0.038(単位:W/mK)となるわけです。

(※熱伝導率とは、物質が熱をどの程度伝えやすいのか数値化したもので、その数値が小さいほど断熱性能が優れています。)

引用:硝子繊維協会

断熱性能のポイント②「厚さ」

断熱性能においてグラスウールの「厚さ」も性能にかかわります。

厚さに比例して断熱性能が高くなるわけですが、厚さにも限界があるので壁の厚みにもげんかいがあるので、予算との兼ね合いになりますがどの材料を採用するかが重要になります。

まとめ

2回にわたって断熱材「グラスウール」についてご紹介していきました。

どんなに優れた材料でも、その施行一つで本来の製法を発揮することができないことを改めて勉強機会となりました。

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