CLTパネル工法とは?
CLT工法とは
平成28年3月31日及び4月1日に建築基準法に基づき、CLTパネル工法を用いた建築物の一般的な設計手法等に館留守一連の告示、公布・施工された工法で、
CLT(Cross Laminated Timber ,直交集成板)をパネルとして、床、壁、屋
根などに使用して建築物を建てる工法。ひき板を繊維方向が直交する様に並べて積層させた木質系材料で、JAS製材としては【直交集成材】といわれています。
木材を直交させるために、寸法の安定性が高いことが大きな特徴となっています。材料自体に厚みがあるため断熱性にも優れていて、壁式構造の戸建てや中高層建築に採用されています。
CLT工法のメリット・デメリット
メリット
①工期が短い
CLTパネル工法は大きな面材で部品数が少なく、工場でプレカットされたパネルを現場で組み立てるため工期が短いメリットがあります。
②耐震性、耐火性が高い
CLTパネルは震度6強の地震を想定したテストでも高い剛性を発揮しました。ツーバイフォー材の様に高い耐震性があるといえます。
耐火性に関してですが、木材は炭化することで耐火被膜ができ燃える広がっていくスピードが遅くなることは広く知られています。鉄骨の建物とCLT工法の建物で実際に燃え落ちるテストでは鉄骨は10分程度で燃え落ちたの対して、30分経過をしても倒壊しなかったとの実験結果も残っています。
③デザイン・脱炭素
脱炭素社会の実現を目指す政府も平成29年には高知県の庁舎の建て替えの際に実際にCLTパネル工法を採用して建て替えを実施しています。
CLTパネル材は製造時のCO2排出量も抑えることができるため、今後環境に配慮を進めていく企業の中高層建築にも採用されていく可能性があります。
デメリット
①コスト高
建築基準法においても新しい工法ですので、他の工法に比べてコスト高の面が否めません。
CLT工法に対して補助金を出している都道府県もあるのですが令和4年度の募集は終了しています。今後の動きをしっかり見ていきましょう
②施工会社、構造設計実務者が少ない
新しい工法であるが故に建築も、構造設計ができる設計者も少ないのが現状です。
まとめ
大阪万博において「日本館」でCLTを活用することを政府が発表していますので、今後注目の工法です。
万博が契機となって広く認知されるかもしれませんので注目していきましょう。
ぜひ続けてお読みください
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