防音性能を表すD値(Dr値)って
音に関する指標に、D値(Dr値)というものがあります。
このD値は、(sound pressure level Difference)の一部を略したものです。
壁や建具の防音・遮音性能を示す指標で、話し声や楽器の音など空気中を伝わってくる音を、壁から入っていく音が、壁を通り抜けたあとではどれくらい小さくなるか、つまりは遮断できるのか表します。
等級の値が大きいほど遮音性能が高く、小さいほど遮音性能が低いことを示します。
音の大きさは、db(デシベル)という単位が使われているのことは皆さんご存じだと思いますが、D-OOという表記をされます。
D値はJIS(日本産業規格、以下JIS)A1419「建築物及び建築部材の遮音性能の評価方法」にて、1992年に規定されたもの
一方Dr値は、JISA1419が2000年に改定された際に、「D値」から変更となったものです
2022年の現在ではD値を見かけることがおおいのではと思いますが、同じ意味と捉えて問題はありません。
防音・遮音性能の目安は
D値は「ピアノやステレオの音」がどのように遮音・防音されるかで評価されています。
・D-65…ピアノやステレオなどの大きい音は通常では聞こえず、TVや一般的な会話も聞こえないレベル
・D-60…ピアノやステレオなどの大きい音はほとんど聞こえず、TVや一般的な会話は聞こえないレベル
・D-55…ピアノやステレオなどの大きい音がかすかに聞こえるが、TVや一般的な会話は通常では聞こえないレベル
・D-50…ピアノやステレオなどの大きい音は小さく聞こえるが、TVや一般的な会話はほとんど聞こえないレベル
・D-45…ピアノやステレオなどの大きい音がかなり聞こえるが、TVや一般的な会話はかすかに聞こえるレベル
・D-40…ピアノやステレオなどから流れる音がはっきり分かり、TVや一般的な会話が小さく聞こえるレベル
・D-35…ピアノやステレオなどから流れる音がよく聞こえ、TVや一般的な会話もかなり聞こえるレベル
・D-30…ピアノやステレオなどから流れる音が大変よく聞こえ、TVや一般的な会話の内容が分かるしまうレベル
・D-25…ピアノやステレオなどから流れる音がうるさいと感じられ、TVや一般的な会話の内容がはっきり分かるしまうレベル
・D-20…ピアノやステレオなどから流れる音に対しかなりうるさいと感じ、TVや一般的な会話の内容がよくききとれるレベル
・D-15…ピアノやステレオなどから流れる音に対し大変うるさいと感じ、TVや一般的な会話の内容がだだもれレベル
皆さんが考える最低限はどの程度でしょうか?
マンションやアパートでは標準D-50、最低限D-40といわれているようです。
最低限のD-40だとちょっと不安ですよね。
戸建てなのでそう簡単に会話や音が漏れ伝わることはないとは思いますが
なるべくなら高い数値になるといいですよね。
ぜひ続けてお読みください
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