断熱材を知ろう!【ロックウール】
繊維系断熱材として、ロックウールという材料もあり多くの住宅に採用されています。
今回は【ロックウール】について調査してきました。
注文住宅を建てる際に、皆さんがプランを提案してもらっている工務店・ビルダーさんの断熱材に関して何を採用しているか知っているとご自身の住宅に更なる愛着がわくのではないでしょうか?
ロックウールってどんな断熱材?
ロック(岩)ウール(繊維)というぐらいですので、その原料は、「玄武岩などの自然の岩石や、溶鉱炉で生成した溶解スラグ」を繊維状に加工した断熱材です。
このロックルールも繊維に無数の空気層を形成することで断熱性能を発揮します。
ロックウールは熱 や音に強く、環境にも優しいという高性能な断熱材として昭和13年の工業化されて以降住宅のみならず、ビルなどにも採用されています。
ロックウールの性能は??
1:断熱性能
ロックウールもグラスウールと同様に繊維の間に動かない空気層を形成することで高い断熱性能を発揮します。
ロックウール工業会のホームページによると、「熱伝導率が熱伝導率が0.038[W/(m・K)]」と発表されているではありませんか!!
この熱伝導率ですが、グラスウールに置き換えてみてみると「高性能グラスウール、16K」の熱伝導率の同等の数値になるわけです。測定の条件が違うとはいえとても参考になる数値ですよね!!
2:耐火・耐熱性能
建築基準法が定める「不燃材料」の一つとして認定されています。
燃えにくく、溶けにくいことが特徴です。
またさまざまな実証実験において、他の素材と組み合わせることで更なる性能を発揮することが実証されています。
ロックウール工業会の実験が非常に興味深い結果でしたのでご紹介します。
ロックウールの耐火性能は、700℃の高温まで加熱しても変形しないという性能を持っています。
3:吸音性能
ロックウールが形成する複雑に絡んだ繊維構造と空気層によって伝わった音が吸音されます。
低温域に関しは、高音域に比べて性能が下がってしまうのですが、厚みを調節することで性能を発揮します。
4:人体に安心
ロックウールもグラスウールと同様に「国際がん研究機関(IARC)」により、発がん性リスクが低いということが証明されています。
ロックウールという名前から、アスベスト(石綿)を連想される方もいるかもしれません。
アスベストとロックウールは全く別の材料です。
現在市場に流通しているロックウールにはアスベストは含まれていないのですが、一部の商品にアスベストが含有していることが確認されています。
ただ、現在流通している材料には含まれませんので安心です。
5:環境にやさしい
ロックウールは、リサイクルが可能なんです!!
ロックウールを製造する各メーカーさんの企業努力で製品溶解リサイクルの方法が確立されつつあります。
さらに、ロークウールは環境省が制定した「グリーン購入法」に認定されています。
※グリーン購入法とは?
持続可能な発展による循環型社会の形成を目指し、供給面だけでなく、国等が自ら率先して環境物品等を優先的購入することで需要面からも環境物品等の市場を促進することを目的に、2000年5月「国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律を指します。
ここまでは、ロックウールの性能面で優れている点を見てきましたが、どんな材料にもデメリットは存在するものです。
6:コストが割高
前回ご紹介したグラスウールとロックウールは分類として人工繊維の材料としては同じカテゴリーに分類されます。
ロックウールはグラスウールに比べてコストが割高になります。
7:湿度(吸湿)による性能低下
ロックウールはグラスウールに比べて耐水性も高いといわれています。
吸収した水分によって、繊維の空気層がつぶれてしまった場合性能が低下します。
8:重量が重い
ロックウールの原材料をおもいだしてみてください。
原材料が玄武岩などの自然の岩石や、溶鉱炉で生成した溶解スラグなわけですから、当然重量としては重いです。
そのため「脱落」といって【壁の下の方に固まってしまう】現象が起こってしまうことがあります。
脱落を防ぐ意味でも、高い施工技術が求められます。
施行に関しては、日常的にロックウールの施工実績を持つ丁寧な仕事の職人さんにお願いすることがベストといえます。
今回は、ロックウールがどんな素材かまたその性能はを調査してみました。
皆さんが実現する注文住宅において参考になれば幸いです。
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