上棟式を知ろう
地鎮祭・地縄マジックに続いて今回は、家が建っていく姿を実感し、建築に携わっていただいている、施工会社や大工さんなどの職人さんの凄さを実感する「上棟式」に関してご紹介していきます。
上棟式とは??
上棟式は、梁や柱などの骨組みが完成し後、木造住宅の場合は最上部に棟木を上げる儀式を差し「棟上げ(むねあげ)」や「建前(たてまえ)」といわれることもあります。住宅建設工事が何事もなく無事に進んだことに対する感謝の気持ちとともに、無事に家が完成することを祈願します。
住宅建築の工法を以前ご紹介しましたが、2X4工法やプレハブ工法では、【屋根の一番高い位置に棟木という横架材が取り付つける】工程がありませんので、上棟式を行わないケースもあるようです。
ただ、住宅建築の節目の祭事として、工事の安全を祈願するために、そして携わってくれている関係者への感謝の意味も込めてどんな工法であっても行われることが多いです。地域によっては上棟式はイベントごとの一つで施主さん・大工さんが御餅(紅白餅)やお菓子の詰め合わせ、なかには5円玉をまとめて作ったおひねりをを豆まきのイベントのように近所の方にふるまう風習が強く残っている地域もあります。
上棟式の流れ(地域によって異なる)
①棟木の支え柱に弊串を恵方の方向に向けてしばりつけます。
②家の骨組みに板を渡し、野菜やお神酒、お盆に洗い米と塩を盛ったものを置いておきます。
③棟梁が二礼二拍手一礼して洗い米と塩を四方にまきます。
④お神酒を四方の柱にまき、残りを全員で乾杯します。
施主が出席していただいた皆さんへのあいさつ・乾杯後、「直会」と呼ばれる宴会に進みます。食事の後に棟梁や現場監督などにご祝儀やお土産を渡し、手締めで締めるというのが一般的な流れです。直会は省略したり、お弁当を渡して済ませたりすることも多いようです。紹介した流れはあくまで一例です。地域によって流れは異なりますのでよく打合せをしてください。神主さんが主導し正式な儀式を行うこともあれば、より簡略化した儀式で済ますこともあります。
上棟式の予算と必要なもの
上棟式の予算ですが、神主さんを呼んでの正式で行うとおおよそ30万円前後の費用が掛かるようです。今は棟梁が神主を代行する略式が多いため5万円から10万円前後が予算の総額といわれています。
予算の内訳は??
お供え物におおよそ1万円前後、ご祝儀に棟梁は「1万~3万」大工さんへお渡しする際は棟梁の半額、そして「直会」でのお弁当や飲み物の費用お弁当と飲み物でひとりあたり2000円前後といわれています。最近は「直会」でその場でそろって宴の席を設けるのではなく、乾杯のみ行ない、お弁当も持ち帰りができるような折詰などでお渡しするケースが増えているようです。施行のスケジュールとう様々な事情があると思いますので、施工会社としっかり打合せをしておきましょう。
必要なものは??
近年上棟式も施工会社が手配してくれるケースが多くなっています。施主はご祝儀やお弁当の手配や上棟の当日はクレーンを使うケースが多いためご近所へのご挨拶周りの品物を用意したりなどが多いようです。地鎮祭を終えて工事が着工してから上棟まではスケジュールがあまりありませんので、六曜の吉日の午前中に執り行うかや、建築吉日を選ぶかなどしっかり打合せをしておきましょう。
まとめ
住宅建築の工法が様々ある中、古来からの風習である「上棟式」は略式で行われることが多くなっています。さらに、コロナ禍ということもあり「直会」で職人さんと一緒に食事をとることはほとんどの場合で行われていません。
施主にとって、一生に一度の家づくりどんな職人さんが携わってくれているか直にあって、話ができる貴重な祭事ではないでしょうか。施主は工事期間毎日のように現場に行くことはできません。職人さんと施主が初めて顔を合わせて、話をする機会は1回きりかもしれません。節目の祭事・職人さんとの交流としての「上棟式」日本の素晴らしい風習ですね。
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