【必見】住宅建築工法のメリットとデメリット②ツーバイフォー編
住宅を建築するの工法のメリットとデメリットをご紹介しています。
二回目の今回は「枠組壁工法(ツーバイフォー工法)」をご紹介します。
枠組壁工法(ツーバイフォー工法)
使用する製材のうち最も多用されるものの断面が、2インチ×4インチであることからツーバイフォー工法とも呼ばれる。
北米の住宅の約90%がこの工法といわれている。昨今2インチ×6インチも普及し始めている。
主に2インチ×4インチの断面寸法の規格木材を用いた枠組みに構造用合板を釘打ちしてつくられた壁・床・屋根などの面材により建物全体を箱のようにして支える工法。
在来の木構造と異なり柱がない,接合部に溝や突起などをつくらないため施工が単純で工事期間が短いうえ,耐火性,耐震性,気密性に優れるなどの特徴をもつ。
また、構造材から釘までサイズや施工方法が公的に規定されており、施工品質にばらつきが出にくいようになっています。
また構造的に高い強度を持つことから4階建てまでの建築が認められています。
代表的な建築物として「札幌の時計台」がある。
メリット
耐震性・耐風性
面で構成することから、建物全体の強度が高い住宅となります。
「 面」と「面」が、在来工法に於ける耐力壁の役割を果たすため、耐震性が高く、同様に台風などの強い風に対しても高い耐久性を発揮します。
気密性・断熱性・耐火性
面をつなぎ合わせる構造のため、在来工法よりも隙間が少ない構造となります。
そのため気密性が高まります。
このため、断熱性も向上して冷暖房効率のアップが期待できる他、耐火性も上がるため、火災保険の費用が軽減されるケースもあります。
寒冷地では好まれているメリットです。
工期の短さとコスト
統一規格の部材を多く使用するなどシステム化されているため、現場での作業量が削減され、短い工期で家を建てることができます。
また規格が統一され施工方法も公的に規定されてますので、品質にバラツキがでないといわれています。
規格が統一されているからこそ、工務店・ビルダーの技術の高さが端々に出ます。
工期が短ければ、建築コストも削減も期待できます。
デメリット
間取りの自由度が低い
規格化された箱を基準の構造のため、間取り設計の自由度は在来工法に比べると低くなってしまいます。
窓の場所や大きさに制約があるてんもデメリットといわれています。
将来的なリフォームが難しい
柱ではなく壁で全体を支えているため、壁を抜いて部屋をつなげる等のリフォーム工事は困難です。
統一した企画であるが故の難しさといえます。
リフォームをする際に多くの制限があるでしょう。
家族の将来設計がとても大切です。
カビやダニが発生しやすい
高気密・高断熱であるがゆえに、内外の温度差が大きくなるため、結露が生じやすくなります。
結果、カビやダニが発生しやすい環境となるので、結露対策が必要といえます。
この工法を採用している工務店・ビルダーで建築を検討する際にはこの点をどのように対策しているか、日常のメンテナンスに関して必ず確認してください。
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