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新設される断熱等性能等級5、将来的な等級6、7を考える。

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新設される断熱等性能等級5、将来的な等級6、7を考える。

2022年を迎えて、大手ハウスメーカーのテレビコマーシャルなどで、「住宅性能最高等級全棟クリア!!」を標準としています。などを見る機会が皆さんありませんか?

昨年11月、国は、「国土交通省、環境省、経済産業省の3省庁が「住宅・建築物の省エネ性能に関する基準整備」を整えるために合同会議を進めてきました。

4月には「断熱性能等級5」が新設されることが予定されています。

出典:国土交通省

政府は2050年のカーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指して政策を進めており、住宅の省エネルギー性能をより一層向上させることを目指しています。

今回新設される「断熱性能等級5」に関してはZEH基準であるUa値0.60を等級5と定めています。

さらに、政府は「断熱性能等級6、7」をの制定の議論を進めています。

この等級6、7の基準に関してですが、HOUPARKが加盟している【一般社団法人 20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会(HEAT20)】が推奨しているHaet20の「G2」「G3」の基準が政府の議論の中で検討材料として議論されているようです。

出典:一般社団法人 20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会

まずはこれまで断熱等性能の等級制度とは何なのか確認してみましょう

住宅性能表示制度

住宅性能表示制度とは、住宅の品質確保の促進等に関する法律にて定められている住宅の性能をわかりやすくすることを目的として定めている法律です。

そのなかに「断熱等性能」の等級があります。

2022年3月の時点で定められている等級は1から4となるわけです。

等級4:平成28年に制定された基準(通称「28年基準」)に適合する程度のエネルギー削減が得られる対策を講じた住宅

この基準が現在の「断熱等性能」最高等級となります。

注意したいのは、各住宅メーカーが歌っている「断熱等性能」最高等級がどの等級をもって最高等級としているかです。

今後注文住宅を建てられる皆さん!!

今後の最高等級は4月以降「断熱等性能等級5」が最高等級になり、さらに近い将来等級6、7が設定されると考えて断熱性能を考える必要がありそうですね。

もし、この等級をあまり考えず家を建ててしまって、家族の生活スタイルが変化して家を手放すとなった際に、その時点で等級7最高等級で等級4は既存不適格住宅となってしまう危険性があります。

そうなると売却価格に大きな影響が出ますのでご参考になさって下さい。

等級3:平成4年に制定された基準(通称「4年基準」)に適合する程度のエネルギー削減を得られる対策を講じた住宅

等級2:昭和55 年に制定された基準(通称「55年基準」)に適合する程度のエネルギー削減を得られる対策を講じた住宅

等級1:その他

ここで等級4というものが国が定める最高基準であり、2025年に義務化を予定している基準です。

具体的な数値はUa値(外皮平均熱貫流率)で定められており、全国を8区画に分けた地域区分によって基準値は異なりますのでお住まいの地域をご確認下さい。

いま、建築プランを作っていらっしゃる皆さん、今後注文住宅を建てられる皆さん!ちょっと立ち止まって「断熱」考えてみてください。

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