コロナ禍で見直した換気に関して
9月30日で全国的に出ていた緊急事態宣言が解除される見通しとなりました。
ただ、解除されるすべての都道府県が「まん延防止等特別措置」への移行に関しては希望していないことが個人的には気になるのですが、これから寒くなってくると、インフルエンザの季節がやってきます。
イギリスにおいてコロナワクチンの三回目の接種の際にインフルエンザの予防接種も併せて行っているNEWSをみました。
小さなお子さんがいらっしゃる皆さんは心配が続きますね。
今回は、新型コロナウイルス感染症拡大に伴って感染拡大を防ぐ基本となっている「換気」に関して、皆さんが注文住宅を検討される中で大きなポイントになってきていますので、住宅における換気に関してご紹介していきます。
24時間換気に関して
2003年に改正されました建築基準法に換気に関しての改正がありました。
この改正において「シックハウス症候群」を防止するためにすべての住宅に24時間換気システムの設置することが義務付けました。
近年住宅における「気密」の性能が向上しており、換気を行うわないと住宅内の空気が循環せず空気がこもってしまいます。
そうなるとどうなるのでしょうか?
家具の材質であるホルムアルデヒドや、家の中に潜むダニやカビなど、住宅が原因でさまざまな健康障害が出る「シックハウス症候群」の発症の大きな原因となっていることが改正の目的でした。
24時間換気システムは3種類の方法があります。それぞれどのような方法なのかご紹介していきます
①第1種換気方式
第1種換気方式とは入口である給気口・出口である排気口の双方にファンなどの機械換気装置をつける方式です。
安定した換気システムとして最も多く採用されているシステムといわれています。
機種ごとに「1時間当たりに換気できる風量」が決まっているため、空間に応じた機種を選べば必要量の換気を計画的に行うことができます。
第1種換気方式の多くは「熱交換システム」がついてたいり、天井裏にダクト配管が必要の場合があります。
しかし、給気と排気の両方にファンが取り付いているものが第1種なので、ダクトレスや熱交換システムなしのタイプなど種類は多種に及びます。
第1種換気方式のメリット
◎室内と外気の気圧がほぼほぼ一緒になる。
◎設計段階から空気の流れを計算して設置が可能なためコントロールが容易
第1種換気方式のデメリット
◎給気・排気ともにファンなどの設置が必要になる。
また、ダクトの有無でも費用に差が発生する。
②第2種換気方式
第2種換気方式は、給気は換気専用のファンから、排気は自然換気口から行うものです。
現在の住宅においてはほぼ採用されていないシステムです。
③第3種換気方式
第2種換気方式とは反対の方式で、給気口から自然に給気し、排気は機械によって行う方法を言います。
住宅の気密性が高くなければ期待効果が低くなります。
第3種換気方式のメリット
◎ランニングコストが安くなる
◎室内は外気より気圧が下がり小屋裏や壁内への湿気の侵入を防ぐことができる
※負圧⇒負圧とは、引っ張る力や高い位置から下に向かって働く力のことで、名前の通り負(マイナス)の圧力をのことを言います。
第3種換気方式のデメリット
◎換気計算により設計段階で綿密に計画をしないと、しっかり換気することができなくなる
◎室内の空気圧が負圧になりますので、窓を開けた場合屋外空気が室内に流れ、花粉等が侵入しやすい
工務店・ビルダーによって採用している換気システムが異なります。
工務店・ビルダーの技術力が出る性能が「換気」ではないでしょうか。
多くの工務店・ビルダーが独自の換気システムの開発に取り組んでいます。
皆さん「全館空調」や「パッシブ換気」など耳にする機会も多いと思います。
HOUPARKから詳しいカタログ請求してみて詳しい性能を確認してみてください。
HOUPARKに出展中の工務店・ビルダーの換気システムを公式ホームぺージより抜粋したものをご紹介します。
ぜひ続けてお読みください
断熱材を知ろう!【グラスウール】その2