失敗しない「ハウスメーカー・ビルダー」選び:その1
注文住宅の購入を検討し始めて、いったいどんな建物を建てるんだろうと思った際に多くの方が訪れる、住宅展示場ですが、いざ住宅展示場に足を運んでみると、素敵なモデルハウスが並んでいます。
優し気な笑顔を浮かべる受付の女性、最高級の住宅設備と建材を使用し、広々とした間取りは憧れの邸宅です。
「こんな素敵な家が建つなら、このメーカーで建築しようか」と思うようになることは普通ですし、ハウスメーカーの狙い通りです。
もちろん、住宅展示場に並ぶモデルハウスは素晴らしい建物ばかりですが、建築の請負契約を締結してからでは後の祭りです。
生涯暮らすことのできる家を建てるにあたり、後悔しないためには建築を依頼するハウスメーカー・ビルダー・工務店選びが大切です。
素敵なモデルハウスを見て、夢見心地で契約する前に少し立ち止まり、現実をしっかりと見据え、信頼できる、生涯お付き合いのできるハウスメーカーや工務店をお選びいただきたいと思います。
第1回の今回は
1:ハウスメーカーの選び方
信頼できるメーカーを見つける上で最も効果的な方法は、実際にその業者と付き合いのあった方から直接話を聞くことです。
評判が良いメーカーならまず間違いはないでしょう。
しかし、なかなかそのような機会にあは恵まれないのが現実です。
そこで次の方法でメーカーをチェックしましょう。
①インターネットで検索
現在、残念なことにハウスメーカーの数と同じ、いやそれ以上に「欠陥住宅の被害者の会」が存在します。
建築を検討しているハウスメーカー、ビルダー、工務店の名前をインターネットで検索してみましょう。
口コミ評価も参考になりますし、もしかしたら「欠陥住宅被害者の会」が存在するかもしれません。
②金融機関の担当者からの情報収集
ローンを利用する金融機関の担当者から情報収集することも効果的です。
金融機関の担当者は多くの案件を扱ってきています。
大変役立つ情報を持っています。
信頼できるメーカー、工務店か聞いてみましょう。
但し、金融機関の担当者には守秘義務があります。
あからさまに「あの工務店は駄目です」とは言ってくれません。
言葉のニュアンスや言い方で汲み取るしかありません。
逆に、お奨めのメーカーや工務店を教えてもらうのもひとつの方法です。
バブル崩壊やリーマンショック、昨今のコロナ感染症の影響と日本経済は打撃を受けて、低迷を余儀なくされました。
その中で大きな痛手を受けているのが不動産・建築業界です。
青色吐息の経営をしている会社がたくさんあります。
いつ倒産するかもしれないメーカー、工務店が非常に多いのが現実です。
契約金を払ったのに工務店が逃げたとか、工事中に工務店が倒産したとか等々のトラブルが多く報告されています。
「あの会社は昔からやっているから大丈夫だろう。」
いやいや、昔からやっているからこそより大きな痛手を被っているかもしれません。
「あの会社は大きいから大丈夫だろう。」
いやいや、大きいからこそ莫大な経費が必要で経営は大変かもしれません。
大きな持ちビルも借金の担保で資金調達余力は残っていないかもしれません。
疑心暗鬼になってしまいますが、契約を急がせる、契約金を早く要求する会社は経営が苦しい会社と思って間違いありません。
「〇〇万円安くしますから、すぐに契約してください。」なんて会社は信用しない方が得策です。
近くのスーパーのタイムサービスじゃあるまいし、そんな会社とは即刻縁を切ってください。
第2回はこちらから
ぜひ続けてお読みください
マイホーム:ホームシアターの必需品