基礎工事「配筋検査」は何をする検査なのか
基礎工事は住宅重さを支えるためのとても大切な工程です。
その基層工事の際に行われる配筋検査がどのような項目で行われているかを知ることで現場に行った際にどんな工事が行われているのかを知ることができて安心です。
配筋検査とは
配筋は設計図面に基づいて鉄筋の配置されます。
鉄筋の配置や本数・感覚などが配筋図に基づいて行われることで住宅安全性を確保するわけですが、その配筋が正しく行われているかを専門家によって検査することを「配筋検査」といいます。
配筋検査の項目
検査というと専門職の人しかできないって思う方がおおいと思いますが、実は図面とメジャーがあれば施主側も検査に立ち会う際に検査がしっかり行われているか確認することもできます。
配筋検査は図面に記載されている数量や仕様、数値などが細かく記されています。検査の項目は以下の項目になります。
◎鉄筋の配置
配筋図には「@150」や「@200」などの様に鉄筋の幅を示した数値があります。
ここで再確認ですが建築ではmm(ミリ)単位ですのでご注意を。
鉄筋の交差部分が一定の間隔でしっかり針金で結合されていることを確認しましょう。
◎鉄筋のかぶり厚
かぶり厚とは、鉄筋からコンクリート表面までの最短距離(厚さ)のことを意味します。
鉄筋がどのくらいのコンクリートの厚さで覆われているか?コンクリートが「かぶさって」いるかです。
かぶりの目的は「コンクリート内のアルカリ性によって、鉄筋が錆びるのを防いでいます。」
かぶり厚差を確保するために使用されるのがサイコロ状のスペーサーという塊で鉄筋から型枠までの距離を測定することで確認、検査をします。
◎鉄筋の波うち
鉄筋は水平に保たれることが大切です。
鉄筋の波うちとは水平が保たれず曲がっている状態のことを指します。
鉄筋の水平が保たれないとかぶり厚さにも影響を与えかねません。
鉄筋の波うちに関しては目視でわかることもありますが、ミリ単位での施工現場ですのでごくわずかな波うちを見つけることはできませんので、複数個所の鉄筋を測定して波うちがないかを検査します。
◎鉄筋の径(太さ)
建築基準法には基礎の鉄筋は径9mmや径13mmの物を使うように定められています。
住宅の基礎仕様は住宅によって異なりますが、13mmが多め、13mmから9mmが混在などあるので鉄筋が正しく配されているかを検査します。
◎鉄筋定着の長さ
基礎に必要とされる鉄筋ですが家の縦・横を1本の鉄筋を使ってしまうと何mにもなってしまうため長尺を使うことはありません。
鉄筋を継ぎ足して施工をするのですが、鉄筋の定着の長さは鉄筋の種類や使用するコンクリートの強度などによって重ねる長さが決められています。
そのかななっている部分の長さがしっかりとられているかを検査します。
◎ホールダウン金物の位置、本数、固定
ホールダウン金具とは、基礎と土台と柱をつなぐための金具となっています。
この金具があることによって基礎と柱が繋がることができます。
図面に本数と箇所が記されているので正しい場所にあるか、さらに固定されているかを検査します。
◎アンカーボルトの位置、本数、固定
アンカーボルト金具は基礎と建物の土台をつなぐための金具です。
この金具は配筋検査の段階では基礎鉄筋と結合されています。
現在の住宅建築はプレカットといって工場で図面に沿って木材が加工された状態で現場に運ばれてきます。
万が一アンカーボルトの位置が図面通りに配置されていないと土台の木材と結合することができません。
配筋検査の段階で間違いが見つかれば手直しが可能です。図面通りに配置されているかを検査します。
◎防水・防湿シート
防水・防湿シートは文字通りの役割を持ちます。
捨てコンクリートで固定されいます。
このシートは隙間ができてしまうとその機能を発揮することができません。
小さな破れは問題ないといわれていますが、大きな破れ・シワがないかを検査します。
配筋検査での撮影箇所
配筋検査の際には、業者さんや検査官さんが写真をとり報告書にまとめてくれますが、施主側でも我が家の記録として写真をとっておくことをおススメします。
写真を撮る箇所の推奨は
- 全体像
- 配管付近
- 防水・防湿シートの破れ箇所やシワ
- 配筋図・設計図との違いがある箇所
上記の4つのポイントで写真をとっておきましょう。
鉄筋の錆に関して心配をされる方多いと思いますが、鉄筋はさび止め加工として鉱油が付着しているのですが作業をしているうちに鉱油が取れて錆が発生します。
それほど心配はいらないようですのでちょっと安心です。
みなさんも一生に一度の注文住宅ですので是非立ち会ってみて下さいね。
ぜひ続けてお読みください
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