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断熱材を知ろう!【グラスウール】その1

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断熱材を知ろう!【グラスウール】その1

4月1日に新設される「断熱性能等級5」今後新たに建築する住宅に関しては、より高性能な断熱が求められていく傾向となっていきます。

断熱材に関してですが、工務店・ビルダーによって採用している断熱材が異なります。

施主も断熱材の知識をしっかり持っておいて損はありません。

今回は【グラスウール】について調査をしてきました!!

グラスウールってどんな断熱材??

グラスウールその名が示す通り、原料であるガラスを繊維状に加工した断熱材です。

ガラスの細かい繊維の組み合わさって、空気層を無数に形成します。

その無数の空気層が熱の移動防ぐことで断熱性能を発揮します。

繊維を細くすることで、内部の空気層の数を増した「高性能グラスウール」も多く採用されています。

グラスウールの多くは、原料にリサイクルガラスを使っていることなど、環境にやさしい素材としても知られているとともに非常に軽量であり、自由に切ったり曲げたりできる加工性のよさも特徴のひとつとなっています。

グラスウールは住宅のどこで使うの?

グラスウールは、住宅の「天井・壁・床」などに充填されています。

グラスウールの性能は??

グラスウールはガラスを繊維状にして加工した断熱材であることはご紹介しましたが、その断熱性能はどんな性能なのでしょうか?

1:断熱性能について

ガラスを繊維状にして加工されているグラスウールは、繊維が複雑に絡み合って空気層を無数に形成します。

空気というのは動かなければ、高い断熱性をもっており、グラスウールは繊維が絡み合うことで、「動かない空気層を無数に持つ」素材であることから、その断熱性能を発揮することが可能となります。

2:防音性能について

グラスウールには無数の空気層を持っており、音がこの空気層に届くと、振動している空気に対して動かない空気層が抵抗を生じさせることで収音効果を発揮することが知られています。

3:燃えにくい

グラスウールの原材料は「ガラス」です。

万が一住宅に家事が起こっても有毒ガスなどを発生することがありません。

また、隣棟の火災の際にも延焼を防いでくれる効果も期待できます。

4:経年劣化

ガラスは高い耐久性を持っていることは皆さんご存じだと思います。

その高い耐久性から、グラスウールは経年劣化による変形や、断熱性能の劣化が低いとされています。

5:人体に安心

「国際がん研究機関(IARC)」により、発がん性リスクが低いということが証明されています。

引用:厚生労働省労働基準局
安全衛生部化学物質調査課
資料

6:優れてコストパフォーマンス

グラスウールは、他の断熱材と比較しても材料費が安いといわれています。

例えば、グラスウールより高い断熱性能を持つといわれている「フェノールフォーム」に比べるとおおよそ半額程度の価格といわれています。

加工性の高さ、材料の価格などの面から、工事費を抑えるには非常に適した材料として多くの工務店・ビルダーに採用されています。

7:水に弱い

高い加工性を持つグラスウールですが、水に弱いという特徴を持ちます。

グラスウールは繊維の間に空気層を形成することで、断熱性能を発揮するので、水に濡れたり湿気を含んだりすると、断熱性能を発揮できません。

そのためグラスウールは、袋詰めや防水シートなどを用いて、湿気の影響を受けないように施工されているのです。

断熱材にすきまができたり、吸湿シートが施されていなかったりといった誤った施工方法によって、グラスウールが施行された場合には、その性能を十分に発揮することができず、結果として結露が生じやすくなります。

グラスウールは、丁寧な施工が求められます。

皆さんが検討されている工務店・ビルダーさんが、グラスウールを採用しているとしたら、袋詰めのままで施工しているのか、裸の状態で充填して、透過防水シートをはったいるのかなど確認をした方がいいかもしれません。

分譲住宅も販売している工務店・ビルダーであれば、建築中の現場があるかもしれませんので、どんな風に加工しているか確認できると安心ですね。

また、施工が丁寧行われているかがとても断熱性能を発揮するために重要なポイントです。

今回は断熱材グラスウールについて、その性能までご紹介しました。

次回は、グラスウールの種類や施工のポイントなどをご紹介したいと思います。

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