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固定資産税があがる住宅設備

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固定資産税があがる住宅設備

注文住宅を建てる際には、こだわりがつまった様々な住宅設備を採用すると思います。

毎年発生する固定資産税は総務省が公表している【固定資産評価基準】に基づき市町村の調査員が実際に皆さんのご自宅に家屋調査にきて決定されます。

固定資産評価基準(総務省資料)をぜひ一度目を通してみてください。細部にわたって様々なものが評価の対象になっています。

固定資産税の家屋調査

まずご安心いただきたいのが、家屋調査は入居してすぐに来ることはないことです。新生活がスタートして様々な手続きに追われる中でお役所の調査があるとせっかくの新生活も安心してスタートすることはできません。

その点はお役所も考慮してくれているのでしょうか

住宅の取得からおおむね2~5か月程度で家屋調査がおこなわれることになります。皆さんがお住いの市町村から通知が届きますので必要な書類を整理して望んでください。ちなみに平日しか実施されないので共働きのご夫婦の際は注意が必要になります。

家屋調査は平均して1時間程度の時間がかかるとされています。

これまでは調査員さんが新居の中に入って一つ一つ確認をしていっていたのですが、新型コロナウイルス感染症の影響で玄関先で終了する市町村も出てきています。対応に関しては市町村によって異なりますので必ず確認をしてみて下さい。

固定資産税の支払時期

固定資産税に支払いに関してですが、家屋調査に基づいて算出された税額が、納税通知書として4~5月の上旬あたりに市町村から届きます。

ちょうど自動車税の納付書がくる時期です。

自治体によって納付期限が異なるのですがご参考までにHOUPARK(ハウパーク)の本社がある川崎市では、

課税標準額×税率(1.4%)=税額

が「納税通知書により4月、7月、12月、翌年2月」の4回に分かれて送付されてきます。1回目の納付の際に全額納付もできるようになっていますので、皆さんの支払い計画に沿って支払いをしていきましょう。

また、固定資産税は

固定資産は、総務大臣が定めた「固定資産評価基準」に基づき評価し、適正な時価により価格を決定します。
土地・家屋については、原則として3年に一度の基準年度に評価替えを行い、第二年度及び第三年度は新たな評価は行わず、基準年度の価格をそのまま据え置きます(令和4年度は第二年度に当たります。)。【引用川崎市役所HP】

評価替えがあることを覚えておきましょう。

固定資産税の調査項目

税額を定める調査項目に関してですが、記事の最初に引用をしてた総務省の【固定資産評価基準】に細かく項目が設定されており、それぞれに点数が設定されています。点数が高いほど税額は高くなりますし、施工の状態によって評価が変わるのでご注意下さい。また、市町村によって評価項目が異なりますので合わせてご注意ください。

施工が丁寧で確実な工務店・HMとの評判があれば調査員さん心象もいいかも

そんな打算は決してなさらないようにしてくださいね。

それではどんな項目が項目が市町村・自治体で行われているかまずはご案内します。

家屋調査チェック場所

①屋根②外壁③玄関④トイレ⑤浴室⑥キッチン⑦天井

この7項目はどの自治体でも行われているようです。

固定資産税が高くなる屋外5選

住宅の屋外の設備からまず

①外壁

外壁も様々な建材が存在します。外観を決める外壁材は皆さん拘りたいポイントですよね。皆さんがイメージする高い外壁材って何ですか?

 ◎外壁タイル

 ◎漆喰壁

 ◎サイディング

 ◎ALCパネル

 ◎ガルバリウム鋼板

タイルは面積にとって多くの枚数を使用するので資産価値があるとされるのでしょうか?また、漆喰壁は職人さんの手作業で工程も多いので納得です。意外なのは、ガルバリウム鋼板よりサイディングの方が点数が高いことでしょうか、それぞれ良さがあるので自分の好きを実現させて下さい

②屋根勾配

同じ面積で全く同じ屋根材を使用しても勾配の高さで点数が違うんです!

急勾配:高い

緩やかな勾配:安い

例えば、瓦屋根の場合:勾配が「上:17,090」に対して「中:15,690」と1,400点の差が出るんです。

屋根にして天窓は加点評価項目になっていて、固定式と開閉式では点数が違います。もちろんですが開閉式の方が約40,000点高くなります。

③屋根材

さきほど勾配で点数が違うことはご紹介したのですが、もちろん屋根材でも点数があります。

◎銅板

◎ソーラーパネル一体型

◎瓦

◎ステンレス鋼板

の順で点数が高いのですが、ソーラーパネル一体型の屋根材は点数が高いことに注目ですね。東京都が義務化のをきめ、今後多くの自治体市町村が追随することでしょうから、この部分考慮いただきていです。政府もカーボンニュートラルへ向かっていくなら変更もあるかもしれませんので注目です。

④屋根形状

屋根の形状まで資産とは驚きますよね

◎腰折れ・マンサード屋根

◎越屋根

◎切妻屋根

◎寄棟屋根

形状に関しては間取りや土地・隣地など様々な要因もあるので一概に言えませんがシンプルな屋根は比較的点数が低いようです。

⑤ガレージ

ガレージに関してですが、総務省が規定している家屋(建物)は

1.外気分断性 3方向以上壁があり、屋根があるもの
2.定着性 基礎等で土地に固定されて容易に移動できないもの
3.用途性 目的に応じて利用できる状態になっているもの

となっているので、ガレージは固定資産税がかかり、カーポートは固定資産税がかからなくなっています。気を付けたいのがどんなものにも例外があるっていうことなんです。それが「ガレージタイプのカーポート」

画像はあくまでイメージですのでご注意ください。市町村の規定によりますのご確認を必ずいただきたいと思います。

もちろんビルトインガレージは資産の対象となります。

固定資産税が高くなる屋内5選

家のその側の設備に関してみてきましたが屋内に目を向けてみたいと思います。

①平屋

まずは意外なところからなんですが、今流行している平屋は実は2階建てよりも固定資産税があがるんです。

これは驚きかもしれません。平屋は建坪が広くなります。その面積が広いぶんだ屋根も壁材も多くなることが原因と考えられます。

②内壁

内壁に関しては、多くの住宅はクロスだと思いますが、アクセントで漆喰を使ってみたりするとその漆喰高くなりますし、内装タイルと使うとそちらの方が高くなります

漆喰の機能性を考えるとポイントで使うのはとってもオシャレですので採用する素敵だと思います。

そのくらい点数が違うのかというと、クロス貼りは「5,200点」になります。算出方法は延床面積1.0平方メートルあたり仕上げ面積は2.6平方メートルとして計算がされます。内装タイルを採用した場合は「中:21,390点 小:16,740点」となりますので一目瞭然です。

③天井

次に天井です。天井は標準の高さが2400cmとされています。

それ以上なら加算され、以下なら減算されます。

ここで考えたいのが吹き抜けに関してです。

役所に確認をしてみたのですが、「一部吹き抜けはあまり影響ありませんが・大部分の吹き抜けになると天井高と判断されることがあり大きく加算となることがあります。」と教えていただきました。

④勾配天井

吹き抜けもそうですが勾配天井も固定資産税が上がるといわれています。

基準が2400cmでしたのでそれよりも基本的に勾配天井は高くなることが多いので、そのぶん壁材もクロスも使用しますので高くなると考えた方がいいでしょう。

⑤床材

最後に床材です。

これまでの流れでわかるかもしれませんが

◎タイル床

◎無垢フローリング

◎複合フローリング

の順で高くなります。

タイル床の「中:10,020点」木質系床仕上げ「中:5,680点」で石材系仕上げ「中:24,170」大理石が高級だと身に染みて感じてしまいました。

ちなみに、畳「並:7,150点」なのも興味深いものでした。

まとめ

今回住宅の設備面に関してみてきました

細かな点数まで計算しながらプランを作る方はほとんどいらっしゃらないかと思いますが、もしもの時に参考にしていただければ幸いです。

素敵な住宅をぜひ実現させてください。

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