板目と柾目を知っていますか
住宅建築において欠かせない木材ですが、「板目」と「柾目」に関しては普通に生活をしていると出会うことがないと思います。
ですが、いえ建てたいと思った瞬間から木材に対する見方が変わります。
友人のご自宅へ遊びにいったときにフローリングはどんな樹種何だろうか?自分が好きなインテリアのテイストにはどんな樹種が合うんだろうって考え始めます。そうなると木目や節なんかも気になるようになります。
そこで、今回は木材の「板目」と「柾目」に関してお話をさせてもらいたいと思います。
板目と柾目の違い
丸太を製材した木材に木目があることは誰でも知っていることですがこの木目に種類があるんです。それが板目と柾目です。
イラストの上が板目でしたが柾目です。
並べてみると見た目の違いがよくわかりますよね。板目には曲線や節が混じった木目模様がでる一方で柾目には直線に近いまっすぐな木目が刻まれていることとがわかります。
これは、丸太からの切り分け方が異なることで起こるんです。
板目の特徴としては、1本の丸太から取れる量が多いこと。その為価格は安価になる傾向があることです。木目は不揃いになりますし、節も多くなる特徴があります。
また、木目の年輪にむらがあるので、乾燥の段階で湾曲が生じやすいというデメリットがあるといわれています。
柾目は、丸太の芯の部分から端にかけて縦に切り出してきます。
バームクーヘンを、何等分かに切り分けた断面を想像してみていただくといいかもしれません。柾目の場合は芯を中心に切り出すため、木材にできない中途半端な部分が出てしまうので価格としては効果になるといわれています。
板目と柾目のメリット
板目のメリット
◎丸太の端から端まできっちりと製材できる
丸太を無駄なく製材できるので価格としては安価な面があること
◎使用されていたほど水を通しにくい
古くから醤油やワインなどのたるには板目が使われていますし、強度の面でもメリットがあり外壁材としても利用されています。
柾目のメリット
◎節がなく整った木目
節がない木材はパッと見た際に、きれいとの印象を与えます。日本の住宅においては障子や建具に用いられてきました。仏壇などにも用いられています。
◎収縮が小さい
木材は湿度によって収縮をしますが、柾目も木材は板目に比べて収縮率が2分の1程度といわれています。その点でフローリングに採用すると夏がスッキリするメリットがあります。
まとめ
価格が高い柾目、安価な板目
それぞれにメリットとデメリットがあります。
希少性が高くて落ち着いた印象の木目の「柾目」コスト面で優れている「板目」
高いからと言っていいものではないということが分かりました。
予算の中で使い分けていけたらいいですね。
ぜひ続けてお読みください
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