注文住宅、リビング階段について
近年多く採用されている「リビング階段」に関して今回考えてみたいと思います。
注文住宅、分譲住宅問わず6割前後の住宅に採用されているようなので、メリットとデメリットを考えてみたいと思います。
リビング階段とは
まずは、そもそもリビング階段って何なのから、確認していきたいと思います。
リビング階段は、言わずもがなリビングの中に階段がある間取りの事で、リビングイン階段ともいわれることが多いです
テレビやInstagramなどで、リビングに階段を採用すると帰宅した家族と必ず顔を合わせることになるので、子育て世代のご家庭に良いという投稿が増えていき注目を浴びて採用されていくようになりました。
まずは、メリットから考えていきたいと思います。
リビング階段を採用するメリット
1.家族とのコミュニケーションが広がる
一家団欒のリビングに階段を採用すると、家族と顔を合わせる機会が格段に上がります。
2階へ上がる為には必ずリビングを通る必要があるわけですから、家族が出かける時、帰宅した時に会話が生まれます。
家族それぞれの生活のスタイルは、年々変わっていくものですがリビングに階段があることで顔を合わせることでコミュニケーションをとることができますね。
2.吹き抜けとの相性がいい!
吹き抜けリビングとの相性が抜群です。
リビング階段に面して吹き抜けを採用することで、吹抜けの開放感を大幅に向上させる効果があります。
吹き抜けを採用する理由は「家の中の明るさの確保」が採用される理由の一つですが、リビング階段に面して吹き抜けを採用することで、採光面や吹き抜けの広さなど様々な面でプラスに働きます。
3.リビングを広く見せることができる!
「えっ!なんで」となるかもしれません。
リビングに階段を組み込むことで、実際の広さよりも視覚的に広く感じることができるんです。
なんで??
例えば15帖のリビングだと仮定して考えてみましょう。
階段を設置するためには、標準的な面積で言うと6段回り階段で約2帖まっすぐな階段であれば1.5帖が必要になるといわれています。
つまり、15帖のリビングにまっすぐなリビング階段を採用すると、実質16.5帖のスペースとなるわけです。
その分リビングが広く見せることができるわけです。
では、デメリットも考えてみたいと思います。
リビング階段採用のデメリット
1.来客があった際には必ず出会ってしまう
家族とのコミュニケーションが増えるわけですから、来客があった場合には、お客様とまず100%出会うことになります。
ちょっと夜更かしをして、ボサボサのかみで、すっぴんでリビングに下りたらお客様…。
なんてことも十分可能性がありますね。
2.会話やテレビの音など、2階に聞こえます
リビング階段から上がった2階の間取りの配置にもよりますが、音は聞こえてしまうものです。
吹き抜けをさいようしてリビング階段を設置している場合は、当然音は2階にも伝ってしまうことを考慮しましょう。
お子さんが寝静まってからリビングでゆっくり映画を見るときに、音で起きてきてしまうことも想定しておきましょう。
まとめ
リビング階段の採用に関しては、家族のコミュニケーションが増えたり、広く見せることできるメリットがある一方で、来客の際や音など注意する点も多いかもしれません。
リビング階段の配置をどこにするのか、部屋の中心なのか部屋の隅なのか?
ちょっとした引き戸で階段を隠すなんて工夫も面白いかもしれませんね。
工務店・ビルダーの設計士さんとご家族のライフスタイルに合わせた設計を上手に打合せをもって快適な生活実現してくださいね。
ぜひ続けてお読みください
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