よくわかるUa値
前回のコラムZEHの回の最後でご紹介したUa値、どのハウスメーカーや工務店の公式ホームページの断熱性能のページで見かけるようにになりました。
日本政府は前回の記事でもご紹介しましたが
「2020年までにハウスメーカー等が新築する注文戸建住宅の半数以上で、2030年までに新築住宅の平均でZEHの実現を目指す」という政府目標を掲げています。
平成25年(2013年)に改正された「改正省エネルギー基準」によって、それまで住宅性能の気密性能を数値化した「C値」から「Ua値」で判断しましょうとなったわけです。
さらにその基準も平成28年(2015年)「建築物省エネ法」で一部計算方法や指標が見直され新基準として定められました。
平成29年4月1日に正式に施行されています。
全国が8つの地域に分けられてその地区ごとに基準が定められています。
市町村によって地域区分が異なりますので、検討されている工務店やハウスメーカーの担当の方に「市町村」は省エネ地域区分はどの地域に区分されていますか?
と尋ねてみるのもいいかもしれません。
2020年での義務化は延期されていますが今後もさらに厳しくなる見込みですので確認しておきましょう。
その際に工務店・ハウスメーカーの標準仕様の「Ua値」数値をきいてみるのもおススメです。
質問した工務店・ハウスメーカーの標準が最低限の基準である省エネ基準なのか、ZEH基準値に近い数値なのかによって断熱性能がどのくらいなのか目安になります。
Ua値ってなに?
前置きが長くなってしまいましたが、本題のUa値に関してご説明していきます。
Ua値とは、住宅の内部から床、外壁、屋根(天井)や開口部などを通過して外部へ逃げる熱量を外皮全体で平均した値です。
つまり、熱損失の合計を外皮面積で除した値で、【値が小さいほど熱が逃げにくく、省エネルギー性能が高い】ことを示します。
難しい計算式があるのですが、住宅購入をされる際にそこまでご自身で計算される方は稀かもしれません。
【値が小さいほど熱が逃げにくく、省エネルギー性能が高い】
工務店・ハウスメーカーを比較する際の基準としては、「Ua値」の値が低い方が性能が高い!!という判断基準としてお使いいただくことがいいのではないでしょうか。
前述しましたが、国の最終目標は
「LCCM住宅:ライフサイクルカーボンマイナス住宅」
この目標達成に向けて、太陽光発電設備設置の義務化の検討など、今後も更なる基準の見直しは続いていくことが予測されます。
2030年新築の平均をZEHは9年後です。
今注文住宅を検討されている皆さんは「ZEH」の基準をクリアしておくをひとまず安心でしょうか。
適応させるためにはそれなりの費用が掛かってしまいます。
これから建てる家に何年住み続けますか?家
族のライフプランに沿って注文住宅を検討されていると思いますので、検討の中に加えてみていただけたら幸いです。
ぜひ続けてお読みください
ルーバー・格子を活かす